人気ブログランキング | 話題のタグを見る

MIXI参加記念

今日からよしがれいの招待でMIXIに参加した。
向こうに書いた日記は誰でも読めないので、
こちらにも同じ内容を書くことにする。

ボストンレッドソックスの松坂は今朝登板すると思い込んでいて、ビデオをタイマーセットしておいた。
朝起きてちょっとだけ見てから会社へ行こうと思い、再生すると全然違うピッチャーがマウンドに…
登板は明日だった…
イチローの第1打席だけ見るか…三振。
マリナーズの先発、ボロボロ。
最悪の気持ちで出勤した。

昨夜「里見八犬伝」をBSで見ていたのだが、民放だったのでCMがうっとうしいこと。
ただでさえイライラする映画だったので失禁するかと思ったくらいだ。

実は私は「里見八犬伝」を公開時劇場で観ている。
監督 深作欣二
出演 薬師丸ひろ子、デュークサナダ(真田広之)、サニーチバ(千葉真一)、夏木マリ、目黒祐樹、寺田農、スーシオミ(志穂美悦子)ほか
確か角川映画だったと思う。派手にTVスポットが流れていたからな。
あの頃は毎週2,3本映画を観ていたのだけど、この映画は特に忘れられない。
池袋のサンシャイン通りにある映画館で観たのだが、
すごい数の客(立ち見がたくさんいた)だったのでかなりヒットしたのだろう。
問題は映画のラストシーン近く、いまいちだったなあなどと思っていたら、
後方の出入り口近くで大きな物音がして、ドアが開いた。
何をやっているんだ!と思って振り返ると
血だらけの青年がやばそうな兄さんに引きずられて退場していくところであった。
私ほか何名かがじっと見ていると兄さんが
「何見てんだ、こら」
と、ドスの効いた声でおっしゃるので、
なんでもありませんと口に出さず、テレパシーを送っておいて、
スクリーンに向き直ったが、既に映画は終わっていた。

題名から分かるように元は滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」だが、
映画の原作は鎌田敏夫か誰かの小説だ。
私はどちらも読んでいない。
読んではいないけどある程度話は知っている。
NHKの人形劇で観ていたし、他の人が書いた児童向けの八犬伝を読んだ。

では八犬伝の魅力は何だ?
言うまでもない八犬士の活躍である。彼らが主役だ。
ところがこの映画の主役は静姫(名前が違うかもしれない)だ。
まずそこがいかんのではないか。
静姫と犬江親兵衛(字が違うかもしれない)のロマンスなんか見たくもない。
しかもその二人を演じているのが薬師丸、真田という今ではそこそこの役者だが
当時は箸にも棒にもかからない演技力の持ち主。
とか言うと怒る人もいるかもしれないけど、真田は全部で3種類くらいしか表情がない。
もっとも師匠の千葉ちゃんが4種類くらいしかないから仕方ないが、薬師丸は1種類だ。
また、八犬士も最初の4人くらいまでは個々のキャラクターを描いていたけど、
後はめんどくさくなって適当に登場させてしまう。
それぞれの犬士に何の想い入れもないから
最後の決戦で次々に犬士が死んでも何の感慨もない。

存在感で言えば大差で「玉梓が怨霊チーム」に軍配が上がる。
「玉梓が怨霊」とは里見家に怨みのある玉梓という女の怨霊でこの話の悪者トップなのだが、
「玉梓の怨霊」ではなく「玉梓が怨霊」というのが正しい。
チーム編成は「玉梓が怨霊」に夏木マリ、その息子に目黒裕樹、更に萩原流行、汐路章らお腹がいっぱいになってしまい翌朝胸焼け必至の面々である。
衣装はまるでアースウインドアンドファイアだし、不気味な演技で観るものを魅了する。

セットは「玉梓が怨霊」が入浴する血の浴槽は念入りに作ってあるが、
それ以外はオール張りぼてである。
音楽はというと経費節約のためか全曲シンセサイザー打ち込みというお手軽さだ。
英語の歌詞のテーマ曲があった(よくテレビで流れていたのでサビの部分は覚えている)のだがそれも打ち込みだった。
ま、当時打ち込みという言葉が徐々に浸透し始めた頃だったので流行だったのかもしれない。

この映画唯一の見所は千葉ちゃん、志穂美悦子、真田ほか1名(犬飼源八…役者の名前が分からん。キルビル出ていたらしい)のJAC師弟チームによるアクションシーンである。
微妙な感情表現を要するシーンでは、でくの坊の真田もアクションシーンではキラ星のごとく輝いている。
時代劇なのに上段回し蹴りや飛び後ろ回し蹴りといった派手な足技が出てしまうあたり、
さすが極真会館所属(当時)である。
いっそのこと姫と親兵衛のからみや犬塚信乃と妹のエピソードとか全部切っちゃって、
八犬士のキャラクター紹介と戦闘シーンだけにしたら随分面白くなったような気がするのは私だけ…であろう。
そんなバカな、とおっしゃるかもしれないが、そんな映画今まで観たことがない。観たくない?

ま、とにかく劇場公開時ラストシーンを見逃しているので、今回はと思っていたのだが、
千葉ちゃんが死んだところで観るのを止めてしまった。

どうも深作監督は苦手だ。
いつか別の作品を褒めることにして今日は勘弁してもらおう。

by jun_ichi1104 | 2007-04-11 22:37